ログイン GrowlMaster作
保存 0
山の下のほら穴にある、家より大きな炉。
最後のゴブリンがたおれても、大鍛冶場の炉は燃えつづけていた。パーティはドワーフにかけよった。でも彼は自由にむかって走らず、火のほうへふり返った。「ここをはなれるわけにはいかん」ドワーフの声はかわっていた。ほっとした気持ちはどこにもない。あるのはこわさだけ。彼は炉のまん中を指さした。そこ、炎の下に、黒い金属の大きなかたまりがあった。かなとこではない。武器でもない。扉だった。古いルーンがびっしりときざまれている。パーティが洞窟のあちこちで見てきたのと同じルーンだ。ドワーフはごくりとつばをのんだ。「やつらがわしをさらったのは、武器を作らせるためじゃない」彼は炉の下の暗やみを見た。「これをあけられるのが、わしだけだからだ」広間がしんとしずまりかえった。そのとき、音がした。ゴブリンからではない。炉からでもない。その下からだ。ゆっくりとした、重いノック。みんながこおりついた。コン。ドワーフの顔が青ざめた。コン。火がとつぜん青く燃えあがった。ドワーフがささやいた。「ああ、まずい」コン。古い金属の扉に、ひびが走った。向こう側の何かが、外に出ようとしていた。ドワーフはパーティのほうを向いた。「これで、ゴブリンが炉を作っていたわけがわかったろう」彼はハンマーをかかげた。「やつらは武器を作ろうとしていたんじゃない」彼は火を見つめた。「何かをとじこめておこうとしていたんだ」そして、大きな扉がひらきはじめた。
さわりたい人は扉にさわっていい。扉はあたたかくて、ブーンと鳴っている。さわった人には、向こう側で何かが息をしている音が聞こえる。ブルル。
![]()

ヒーローとモンスターを作り、戦闘を進め、地図を描き、町のお店を開こう。AIの助手がとなりで即興を手伝います。最後は全部印刷できます。
ドラッグで位置を調整 · スクロールかスライダーでズーム